改定第3版

2006年の初版から執筆に携わらせていただいてきた教科書、公益社団法人東洋療法学校協会編 社会あはき学 第3版(医道の日本社)が、2022年3月15日に出版されました。この本は、全国の鍼灸マッサージ師を養成する専門学校のうち「公益社団法人東洋療法学校協会」に加盟している学校の教員が分担執筆している鍼灸師養成校の教科書です。「あはき学」とは「あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう学」の略称で、「社会あはき学」というのは、変化する時代の中で社会から求められているあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の業務について概略をまとめた専門分野のひとつです。小生が担当しているのは「第1章 総論 2.現代のあん摩マッサージ指圧・鍼灸における社会的背景と展望」です。

(以下、出版社のリンクです。https://www.ido-netshopping.com/products/detail.php?product_id=6046

第3版のコンセプトは小改訂だったのですが、2013年発行の第2版から9年が経過していたこともあり、国内外のあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師を取り巻く社会の変化がそこそこあったことから、結果的に小生が担当する「総論」は大きく改定しなくてはなりませんでした。国内の社会背景として少子高齢化、生活習慣病の増加、膨らむ国民医療費、介護保険制度、後期高齢者医療制度までは前版までと同様に触れ、今回新たに地域包括ケアシステム、加えて国際的な変化としてWHO(世界保健機関)の取り組み、そして「EBM(根拠に基づく医療)」やあはき版診療ガイドラインにも言及しており、少ないページの中に多くの情報を収載しなくてはならず、簡潔にわかりやすく記述することに努めました。

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